はじめてだいた
ひとまわりちいさな
からだ




 


 

 

それこそ
ごおりのようだった

 

 

 

 

 

 

氷の頂点

 

 

 

 

 


雨が降り続ける
雨の音が聞こえる。耳を掻き回す音。多分明日までは、止まない
隣で留三郎が座り込んで震えていた
緑の制服は引っ掻かれただけで、肌着は着ていない
あいつの息が荒かった
全身が朱色に染まっている。頬には涙の後。濡れた瞳
俺は声をかけない。かけられない
「満足か」
留三郎が問った
脚の狭間に白濁した液体が溜まっていた
涙が溢れ落ちる
「答えないのかよ、無責任だなぁ、会計委員長」
俺は何も答えられなかった

 

 

 

 

 

開けたままの扉の向こうを見つめた。
また雨が降っている。
世界中の全ての音を消すかの様にざぁざぁと
触れた肌が熱い、輪郭が溶けていく
雨の匂いと汗の匂いで頭が可笑しくなりそうだった
俺は我も忘れてその体に溺れた

 

 

 

 

 

 

 

俺は留三郎の目の前に立つ。
見下ろす、留三郎が見上げる。
冷たい目だ
「なぁ、潮江文次郎、楽しかったか?俺を捩じ伏せて、犯して、征服したと思って、嬉しいだろ?・・・・・・てめぇは」
鋭いつり目が俺を映す
瞳が潤んでいた
泣き叫んだ所為で瞼が微かに腫れている
「獣以下だ」
留三郎の声が頭の中で、ぐるぐる、と響いた
家の中に風が吹い込んだ

 

 

 

 

 

雨がうっとおしい、そう思った。
お使いが終わって、学園帰り、途中に酷い雨にあった俺と留三郎は雨宿りのため捨てられた農家に入った。
通り雨だと思った、が、雨はどれだけ時間が経っても止まなかった。
服が濡れていた。あいつはどうだろう、と隣を見た。
寒いからか、留三郎が微かにぶるぶる震えていた。
頭より先に動いたのは体だった

何故ああしたのか、俺も知らない
欲望の導くまま俺は留三郎を捩じ伏せて、身を開いた
悲鳴を上げる憎たらしい口を片手で塞いだ
激しく抵抗する体を何度も殴って、黙らせた
そして行為が終わった今、俺は満足したのか、足りないのか
それさえ分からない

 

 

 

 

 

 

衝動的に、俺は留三郎の前に膝立ちして、近づく
何故か分からない。ただ顔を近くで見たかった
もっともっと、先のあの行為の最中よりも、近くで
顔を近づけると、留三郎が青ざめて、後ろ覚めた。その目の奥で俺は恐怖を見る
留三郎が目をきつく閉じて、叫んだ
「もうっ、やめろ・・・・・・!」
上がる手を片手で封じる。留三郎が見開いた
俺は唇に食らい付く
咥内を強引にねじ開けて、舌を絡んで、味わった
じたばたしていた体から力が抜けて諦めた様に大人しくなる。
ずぶ濡れた服
触れる肌が指に吸い付いてる様な気がした
きつく掴んでいた腕を放す
おずおずと手を回して留三郎を抱きしめる

 

 

 

出会ってから初めて抱いた留三郎の身は氷の様に冷たかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

字が落ちる、そんな雰囲気を出してみたかったです。失敗みたいですけどね!
いろいろ試してみたんですが・・・・・いつもの方が良いね
とりあえずできたから更新しとく

それにしても訳の分からないしおまけに電波ですね。
略すると、食満が好きだと気づいてない文次郎が食満をむふふして、怒られて・・・・・・これだけか。なんてこったw
タイトルはふと頭に浮かんだ物です特に意味は無し
最近こんな風に訳分からずやってから気づく文次郎がちょっとマイブームです。

つかこれ多分文がもうちょっと溜まったら消すか激しく加筆するしかないと思う

2008.10.30 むれ